AkashAダイスケのMY"鋼鉄"LIFE

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Kemper PROFILER STAGE導入|ギター機材の話

AkashA(アカーシャ)ダイスケです🤘

 

以前書いた記事で、

www.daisuke-akasha.com

 

デジタルアンプ「Kemper」が気になっていると書きましたが、

 

 

 

・・・遂にGETしました。

 

 

Kemper!

 

 

しかも、今回入手したのは新型のフロアタイプ"Kemper PROFILER STAGE"です。

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Kemper PROFILER STAGE

 

 

Kemper PROFILER STAGE


こちらは2019年9月28日、国内で発売となったKemper社の最新作。

リリース前からかなりギタリスト界隈を賑わせたフロアタイプのKemper。世界中でも売れ行きが凄まじく、国内でも発売直後からさほど時間かからず完売。

 

フロアタイプといえば、フラグシップ機の廉価版というイメージがつきものですが、このKemper PROFILER STAGEはラックタイプ・ヘッドタイプ同様の機能をそのまま持っているという妥協なき製品。

※スイッチや動作方法などが省略されている部分があるけど、製品の性能に変わりはなし。

 

次期入荷未定の同商品でしたが、とある筋からKORGさんが持っているごく少量の在庫を手に入れる事が出来まして、先日晴れてGETすることが出来ました。

次期入荷未定だったので、個人輸入という形で手に入れようかと思っていた矢先のことで、本当に凄いタイミングで連絡があったなと。

 

ちなみに、国内販売価格¥208,800(税抜)*1ですが、

個人輸入だとおおよそ¥170,000〜¥180,000前後価格は*2で手に入れることが出来ます。2、3万円安く購入できるメリットがあります。

ただし個人輸入のデメリットとしては、代理店のKORGさんに修理依頼ができない為、本国と直接やりとりをした上で海外発送手配も自分でやらなければいけません。

 

アフターサポートを考えると、国内正規品を入手した方が恐らく良いと思う。

タイミングが少し遅かったら個人輸入で購入するところでした。

 

別に次期入荷を待ってれば良いんだろうけども、如何せん欲しいものがあると絶対に早く手に入れたい性分でして、、特にこのKemperに関しては久しぶりに凄い欲しいと思った製品だったので、年内に入手できたのは本当にラッキーでした。

 

ちなみにこのKemper PROFILER STAGE、次回入荷は定かではありませんが、情報によると来年3月あたりだそうです。

 

 

Kemperとは


2011年、Kemper Profiler Ampliferは、これまでの常識を覆してしまう程"画期的"なプロダクトとしてドイツで誕生しました。

www.korg-kid.com

 

現在のKemperラインナップは、

"トースター"と呼ばれるヘッドタイプ

パワーアンプ搭載 / 非搭載

 

ラックタイプ

パワーアンプ搭載 / 非搭載

 

そして今回発売となったフロアタイプの計3種がラインナップされています。

ちなみに3大デジタルアンプと呼ばれているKemper / Axe / Helixの中で2011年の発表から唯一Kemperだけがフラグシップ機のフルモデルチェンジまたは後継機種の発売はされていません。これは凄い事です。発売当初からハードの変更は一切ないという事は、既に"完成されてしまっている"製品という事ですよね。

恐らくハードウェアとして液晶ディスプレイを搭載、メモリの増加くらいしか変更するところはないのかと思う。

 

 

KemperはfractalaudioLINE6これらモデリングアンプを内蔵しているデジタルプロセッサー / マルチエフェクターとは違い、既存のアンプを"プロファイル"するProfiling機能で、そのアンプやキャビネット、マイクの特性をそのままキャプチャーすることで元のアンプとなんら遜色ないサウンドを保存することが出来るというギターアンプ業界が震撼する機能を備えたデジタルアンプ。Kemperが登場したことによってこれまでの常識は180度変わり、以降アンプメーカーが新たなアンプをリリース頻度が落ちることになった直接的要因の1つだと僕は考えている。

ちなみにKemperにも高品質なアンプやエフェクターが最初からインストールされています。

 

このプロダクトがリリースされた当初は、正直なところあまり興味がなくむしろ膨大な高品質モデリングを収録しているfractalaudioのAxeシリーズに興味を持ち、Axe-FxⅡ XL+を2015年から導入し、今も僕のサウンドの中枢を担っています。

 

そんな僕が何故今回Kemper導入に踏み切ったのか?

 

Kemperを導入した理由


現在僕のサウンド中枢を担っているAxe-FxⅡ XL+は、本当に膨大すぎるほどの高品質なモデリングアンプやエフェクターに加えて、全く聞いたことのない数値の名称などなど、限りなく無限に違いほど細かくセッティングすることが出来るのが特徴です。

 

膨大なラックシステムを構築していたギタリストがこれ1台に集約する程に優れたデジタルアンププロセッサー。

元々アンプヘッドを使用していた僕がデジタルアンププロセッサーであるAxe-FxⅡ XL+に鞍替えをした理由をこちらのエントリーでも書かせてもらいましたが、

www.daisuke-akasha.com

 

www.daisuke-akasha.com

 

  • 機能性
  • 運搬性
  • メンテナンス

 

これらを考えた上で導入する決意をしました。

未だに真空管のあのリッチなサウンド、アンプヘッドの存在感も含めてもちろん大好きなんだけど、やはり長年使用していくとプリアンプを搭載しているアンプは経年劣化によって菅の交換なども含めて費用もかかってくる。それを差し引いてもとても良い音を出してくれるのがリアルアンプなんだけどね。

 

昔は大型機材をライブの都度搬入出することが当たり前でしたが、時代の変化もあり機材は更にコンパクトになっていっていますね。それだけ高品質なプロダクトが増えてきたという背景もあると思います。

 

かくいう僕も機材のコンパクト派には賛成派。それもあってAxe-FxⅡ XL+を導入したわけですが、結局本体+パワーアンプを組んだラックボードに加えて足元のボードをライブの度に持ち運んでいます。その昔ENGL POWERBALLⅡを使用していたときに比べれば大分機材の量は減ったけども。

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パワーアンプ はMatrix Gt1000fx 1U

 

Axe-FxⅡ XL+を使用してきて

 約4年間Axe-FxⅡ XL+使用してきて思ったのが、恐らくAxe-FxⅡ XL+の3割程度の機能しか使用していないこと、そしてあまりに弄れる箇所が多い為、音作りにはとても苦労するということ。

 

更に今も頭を悩ませているのがプリセットの切り替えの際に必ず音がプツっと切れ、切り替わるまでにタイムラグが生じる。これはSCENE切り替えという機能を使えば問題ないのですが、音色含めて完全に変化を起こす音に切り替える場合にはプリセットの切り替えをしなければならないので、クリーンから歪みの音色切り替えは必然とプリセット切り替えを使用することになるんですけど、必ずタイムラグが生じます。

X,Y切り替えでアンプの切り替えも出来るんだけど、それならプリセットがある必要がないんじゃないかと。一つのプリセットで色々と切り替えした音色を設定するのも正直がめんどくさい。その点Kemperに関しては音のタイムラグもなく、更に設定も含めてかなり"アンプライク"。直感で操作できるのが良い。

 

現在デジタルアンプ(Axe / Kemper / Helixなど)の接続例としては、

 

デジタルアンプ→キャビネット→マイク→PA

という従来の音の出し方と

 

デジタルアンプ→PA

というライン出力という大まかな2通りに分かれます。

 

僕が使用しているAxe-FxⅡ XL+も上記2通りの接続が可能ではあるんだけども、メーカーとしてはライン直を推奨しています。

 

しかしながら、僕自身のセッティングが悪いのかライン出力において全く納得できる音作りが出来ず、結局のところ別にパワーアンプを用意して従来のアンプライクな接続方法にて音を出しています。あのリアルアンプの音圧や空気感というのが何をどう頑張っても出せない。。以前ライブハウスで共演したことがあるバンドさんでAxeを使用しているギタリストがライン直で使用していたのだけども、やっぱりライン感というのが如実に出ていてアンプライクな音を求めている僕には全く良い音には聞こえませんでした。

 

最終的にライン直で音を出すことをゴールラインと考えていた僕にとっては、Axe-FxⅡ XL+ではやはり厳しいのかなと思うようになっていった。とても贅沢な悩みかもしれませんが、僕にとってAxeは身に余る代物なのかなと。

 

多分突き詰めて色々と弄り倒せば絶対に納得できるサウンドにたどり着くとは思うのだけども、そんな悩みに悩んでいる時、たまたま遊びに行ったライブでKemperのサウンドを実際に聴いてから、これまで選択肢になかったKemperの存在が僕の中でどんどんと大きくなっていき、今回導入するに至ったわけです。

 

 

どの機材にも一長一短があると思うけど、正直なところそこまで多くの音色や、拘りに拘った超絶ルーティングシステムサウンドを構築するわけでもない僕としては、やはりAxe-FxⅡ XL+よりもKemperの物作りの考え方や、操作方法、更に音のクオリティの高さが一番合致したのです。

 

何故フロアタイプなのか?


冒頭でも述べたように、Kemperには大きく分けて3種類のタイプが発売されているのだが、これまでアンプヘッド、そしてAxe-FxⅡ XL+を使用しているのに何故ヘッドタイプでもなくラックタイプでもなくフロアタイプを選んだのか?

 

答えは簡単。

 

今以上に機材の軽量化をする為。これに尽きます。

 

フロアタイプでありながら、ヘッドタイプ・ラックタイプと同様の仕様。

これって正直とても凄いんですよ。

ヘッド・ラックタイプ共に設定したサウンドの切り替えやエフェクトのオンオフをする為には別途Kemperのコントローラーか、MIDIスイッチャーをつなげる必要がありますが、フロアタイプはこのコントローラーが一体となっているので、わざわざ用意する必要というのが全くありません。

仮にラックタイプとこのリモートを買うとなると合計で30万円前後。
コスパを考えてもフロアタイプであるKemper Profiler Stageの方がお得だとも考えられる。

 

Kemper PROFILER STAGEはフロアタイプの個体サイズ故、パワーアンプが搭載されていないのですが、やっぱりキャビネットから音を出したくないのか?サウンド面で不安ではないか?と思われるけど、事実Kemperのライン直のサウンドを生で聴いた僕からしたらそこは全く不安ではなく、むしろキャビネットを通すくらいならライン出しの方が良い音だと確信が持てたから。

ちなみに、モニターアウトからアンプヘッドのリターンにつなげば通常のアンプから鳴らす方法も可能

 

総合的に見ても、このフロアタイプは僕にとってはある意味理想の機材だったということ。

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この個体に全てが詰まっているのだから驚き。

 

Kemper PROFILER STAGEは買いか?


従来のヘッドタイプ・ラックタイプのKemperを持っているユーザーで、ガンガンライブをやるのに運搬がちょっと・・・という人にもこのフロアタイプはお勧め出来るし、僕と同じく今までKemper持ってなかったから初めて買ってみようかな。という人にもお勧め出来ます。

 

ただし、全てのコントロール部が足元に集約される形になるのでステージで弄ったりするには一度しゃがまないといけない。でも、フロアを使ってる人の多くはそんなこと気にしないと思いますが、急に操作が必要になった時に少し煩わしいかもしれません。

 

ただ、まだ入手したてで実際ライブで使用はしていないのでなんとも言えませんが、少し弄っただけで超高音質なサウンドを出す事が出来たので期待大です。

 

ということで、長々となりましたが遂に念願のKemper PROFILER STAGEを手に入れたことについて書いてきました。

次回は実際の操作感や使い方、弾いた感想などについて書こうと思います。

 

ちなみに、まだまだライブで使うには弄り込まないと多分無理かな。お披露目はいつになるだろう。

 

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