AkashAダイスケのMY"鋼鉄"LIFE

バンドの事や楽器機材・料理・プライベートや好きな事を赤裸々に綴るブログ

バンドマンとして、新型コロナウイルスにおけるライブハウスの報道についての想いを書いてみた。

AkashA(アカーシャ)ダイスケです🤘

 

今日は、バンドマンとしてここ数日メディアで報道されている新型コロナウイルスにおけるライブハウスでの感染報道について思うことを。

 

2月29日にこのような報道資料が発表されました。

www.pref.osaka.lg.jp

 

問題は2月15日、大阪のライブハウスで開催されたイベントに参加したお客さんが新型コロナウイルスに感染、発症したというのを期に各メディアで一斉に報道がされた。

 

 

ライブハウスのように換気が悪い密集空間には集まるな。

 

このような報道がされる前の2月26日、政府から不特定多数が集まるイベントや催しの開催を自粛・延期・中止など感染拡大防止の対策措置をそれぞれとってほしいという"メッセージ"が。これによって有名アーティストのコンサートをはじめ、様々なイベントや催しが中止となったわけだが、僕達が日頃ステージとして立たせてもらっている各地域のライブハウスでも相次ぐイベント開催のキャンセルに見舞われた。

 

見えないものへの恐怖畏怖というのは本当に恐ろしい。

 

僕も専門家ではないので詳しいことはわからないし、自分の身近な人で新型コロナウイルスに感染した人がいないから、現状ネットやテレビで入ってくる情報でしか新型コロナウイルスに感染した場合の症状というのはわからない。

 

ライブハウスは、会社と同じく一中小企業と同じ。日夜ライブやイベントを開催し、アーティストやバンドマンが集って、お客さんが入ることで成り立っている。

 

ところが、この新型コロナウイルスによって相次ぐイベントキャンセル。これによって何がもたらされるのか?ライブハウス経営としての収入がなくなるということ。 

更に、ライブハウスなど換気が悪い密集空間には気を付けろ。と名指しでメディアに報道されたことで、僕達の憧れの場所や、お世話になっている場所が今、無くなってしまうかもしれない危機に陥っている。

 

更にとんでもないことが起きた。

ライブハウス=バンドマンという意識が一般消費者には固定概念としてあるようで、楽器を持って電車に乗っているだけで心許ない言葉を平気で吐き出す人間が出てきたというもんだから、僕達界隈のバンドマンもそうだし、全国のバンドマンから怒りと悲しみの声がSNSで溢れている。

更にこんなことも。

 

咳をしただけで人を疑う奴がいるんだけど、皆不安なのは一緒。

にも関わらず咳をしたんだから近づくなとか電車から降りろだとか罵詈雑言を浴びせる奴らの気持ちがわからない。差別じゃないのか?それと同じように、ライブハウスに関連しているもの全てが差別されているような扱いを受けている。悲しい事だ。

 

 

確かに、ライブハウスで集団感染が起きた。ということは事実ではある。それによって様々な企業に多大な迷惑をかけているのも承知している。実際にライブに参戦した方の中には大手企業や医療関係の仕事に従事している方がおり、企業自体が社員の出社を控えたり、誰と接触しているのかを調べて、検査をしなければならなくなるなど大きな大きな影響や被害を出しているが、全てのライブハウスが危険で、そこに出入りしているであろうバンドマンが新型コロナウイルスに感染しているんだろう。と決めつけられる筋合いは無いわけだし、換気が悪い密集空間=ライブハウスと言う風に決めつけられる風潮も良いものではない。そのような空間は他にいくらでもある。

 

ライブハウスライブハウスと日夜連呼されれば、世の中の人間にはライブハウス=危険な場所だという刷り込みをされるわけで、その結果こう言った胸が痛むような事が起きるきっかけになっているんだと思う。

 

感染防止策としてイベントの開催自体を取りやめるバンドやアーティストがいれば、開催をするバンドやアーティストもいる。

 

どっちも正しい行動と判断だと思う。どっちも間違いじゃない。でも、現実問題ライブハウスを利用するバンドやアーティストが減り、客入りが無くなってくればライブハウスも経営難に陥る。僕達の場所が失われてしまうのだ。

 

 

これをどうにかしたい。しなければという思いはあるが、どうにも出来ないもどかしさもある。

 

僕が言いたいのは、ライブハウス然りフィットネスジム然り、名指しで取り沙汰された施設に対して報道した国とメディアはどんな保障をしてくれるんだ?という事。

 

国営であれば、国の責任でその施設を閉鎖すれば良い。でも、全国のライブハウスのほとんどは個人経営で運営している。このように名指しで報道される事で客足が遠のき、利用する人が減り、閉店・倒産となったら誰が責任を取るのだろうか?新型コロナウイルスが蔓延したというのが全ての元凶ではあるが、視聴率が欲しいメディアによって僕達の大切な場所が無くなるなんて事はあってはならない。

 

ライブハウス以上に感染率が高い場所なんていくらでもある。もしかしたら発症はしていなくても国民の多くは感染しているのかもしれない。どれが正しいなんてわからない。メディアに言いたいのは、言葉にし、文章として発せられた情報の責任重さというものをよく考えてから発言してもらいたいと思う。それによって人生が狂わされる人が出てくる可能性だってあるんだ。

 

僕達のようにライブハウスを主戦場とするバンドにとって今後のライブやイベント開催・出演に対してどのようにすれば良いのかますます露頭に迷う結果となったと思う。

 

  • ライブはやりたい。でも感染したら・・・
  • 集まった人達は自分の意思でここに来てるんだから、感染してもそれは自己責任だ。
  • この際、ライブはやらない方が良い。
  • ライブ配信で無観客でやったらどうか?

 

などなど、様々な案が飛び交い、答えのない選択肢を迫られている。

 

 

今回の新型コロナウイルスの騒動による影響というのは計り知れない。

 

どんな対策を講じようとも、どれも正解であって不正解でもある。

誰が悪い、誰が良いそういう物差しで測れないのが現状。

 

こんな事で僕達の大切な場所がなくなってしまうのだろうか。何か良い対策はないのだろうか。そんなことをあの報道以降、毎日思っている。

 

 

今年、僕達AkashAは活動10年という節目を迎えたわけだけども、一生忘れることのない1年に既になってしまったよ。

AkashAとして、今後のライブスケジュールに関しては全てやります。イベント主催側から中止判断が下されない限りは出演します。

お客さんに無理にとは言わない。少しでも躊躇うのなら無理して来る必要はないと思う。僕達も出来る限りの感染防止対策を講じた上でステージに立つつもりです。

 

しかし、とんでもない時代に突入してしまったな。一体これからどうなっていくんだろうか。

 

以上、インディーズバンドマンのつぶやきでした。