AkashAダイスケのMY"鋼鉄"LIFE

バンドの事や楽器機材・料理・プライベートや好きな事を赤裸々に綴るブログ

味噌ラーメン元祖・発祥の店でいただく究極の1杯|味の三平

AkashA(アカーシャ)ダイスケです🤘

 

今回も引き続き札幌グルメネタです。

www.daisuke-akasha.com

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日本人なら嫌いな人がいないであろうラーメン。当然ながら僕もラーメンが大好きで、国内の旅行先でご当地ラーメンを必ず食べてきます。

昔はそれこそ年間結構な杯数を食べていたけども、ここ最近はカラダ作りを考えてやたら滅多に食べなくなってしまった。けども、やはりラーメンは大好き。

今回、1年5ヶ月ぶりの札幌に行く機会がやってきて、絶対に一度は食べなきゃなと思っていたラーメン屋さんに行くことが出来たので、今日は紹介したいと思います。

 

 

札幌ラーメンといえば


 

札幌ラーメンといえば、皆が思い浮かべるのは味噌ラーメンだと思います。

札幌味噌ラーメンを代表するお店といえば"純すみ系"と答える人も多いと思いますが、味噌ラーメンのルーツを辿っていくと、とあるお店に行き着きます。

 

味の三平


 

1954年、初代店主が「味噌は体に良い」と唱え、開発されたのが"味噌味メン"。その後味噌ラーメンに改名し、翌年雑誌に紹介されるとその名が知れ渡るようになりました。それまで醤油・塩ベースのラーメンが主流だった札幌で瞬く間に味噌ラーメンが広まり、ご当地ラーメンの枠を大きく越え全国へ波及。ラーメンジャンルの一角に味噌が連なるように。

 

そう、このお店こそが味噌ラーメンの始まりの場所なのです。

 

www.ajino-sanpei.com

 

僕らがよく知っているインスタントラーメン、さっぽろ一番みそラーメンは、味の三平の味噌ラーメンをヒントに誕生したんだそう。

これ、よくよく考えるととても凄いことだよね。今と違ってインターネットがない時代に全国に知れ渡っていく。人から人に伝えられる伝言力の高さが伺えます。

 

今では多種多様な味噌ラーメンが生まれ、こってりとした味噌ラーメンが主流となっているけども、やはりルーツを知ることで更に味噌ラーメンへの見地を深める意味でも、絶対に一度は味の三平の味噌ラーメンを食べなければとずっと思っていました。

ヘヴィメタルで言えば、ヘヴィメタルの起源であるBLACK SABBATHを聴かずしてヘヴィメタルを語るな。というわけで(笑)

今回味の三平さんにお邪魔するチャンスがやってきたので、雪降る札幌の街を歩きその風情を楽しみながらお店へ向かいました。

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−4℃だったけど、そこまで寒く感じない北海道あるある



 

 

お店紹介


 

味の三平

住所:札幌市中央区南1条西3丁目2大丸藤井セントラル4F

電話:011-231-0377

営業時間:11:00〜18:30

 

地下鉄大通駅から徒歩3分、大丸藤井セントラルという大型文具店の4階にそのお店はあります。マップを頼りに歩き回って目的地に到着したものの、普通のラーメン屋さんのように店舗があるわけはないので、文具店の中にあるの!?と初見の人はびっくりすると思う。だって、本当に文具店のフロアの一角にあるんだもの。

本当にこの中にラーメン屋があるのか?と半信半疑でエスカレーターを上がっていくとありました。

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文具店の4Fフロアの片隅に味噌ラーメン発祥のお店が・・・

 

小綺麗な文具店の中に昭和の香りを漂わす店舗が。この場所こそが味噌ラーメンの発祥のお店なのである。

 

早速店内に入ってみると、広い厨房には4〜5名の男性スタッフに、女性スタッフが1名切り盛り。厨房はとても明るくて綺麗。厨房が綺麗な場所って僕は好き。というか厨房が汚い店が好きな人はいないか。

客席はカウンター席のみ。座席は13席。お邪魔した時には14時を過ぎていましたが、5人の方が味の三平のラーメンを食べていました。

 

お好きな席にどうぞ〜!と案内されたので、カウンター真ん中の席に座りました。厨房の中が一番見れるからね。

 

2代目大将がわざわざ注文を取りに来てくれたので、

 

  • 味噌ラーメン
  • ライス
  • シューマイ2個

 

をお願いしました。すると「お兄ちゃんよく食べるね。うちは残るメニューが後ビールしかないよ(笑)飲むかい?」と聞かれたのですが、味の三平さんのラーメンを堪能しにきたので「今日は三平さんのラーメンを食べに来たからビールはいらないよ」と答えました。

 

ラーメンライス発祥の店でもある


 

味の三平さんは今じゃ普通となったラーメンにライスを初めてお客さんに提供したお店でもある。また、手作りの独特な形状をしたシューマイは1個から頼むことが出来、値段はなんと60円。ラーメンライス発祥のお店に来たからにはライスも頼まなきゃ。ライスも頼むならシューマイと食べるしかないでしょ。

 

ライス&自家製シューマイ


 

しばらくすると先に、シューマイ・そしてキムチの漬物・ライスが到着。

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ライス100円・シューマイ2個120円

 

あれ?

ライスの上にチャーシューが3枚乗ってる。

 

 

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4枚のチャーシューが提供されるおつまみチャーシュー(300円)なるメニューがありまして、そのチャーシューをライスの上に3枚乗せてくれている。

ライスを頼むと白飯だけなのになんでだろと不思議に思ってたら、2代目大将が「お兄ちゃん、いっぱい頼んでくれてありがとね。サービスしといたよ。」と。

僕、常連でもないしお店に初めてお邪魔したのに。いや、なんだか恐縮です(汗)

いつもサービスしてくれてるものなんだろうか?

 

そんな大将の粋なサービスを受けたライスとシューマイが運ばれてきた後すぐにやってきました。

 

 

全ての味噌ラーメンの元祖


 

やってきました。元祖味噌ラーメン着丼。

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味噌ラーメン900円

1954年に産声をあげた味噌ラーメンが目の前に。

僕はこのラーメンと対面するのを心待ちにしていました。

 

事前にネットで色々調べていただのですが、提供された直後に本来ならば店員さんから

「味噌が沈殿しているので、底から混ぜて食べてください」と言われるそうなんだけど、今回アナウンスはなかったです。

 

でも、普段味噌汁を飲む時も一度混ぜてから飲むので、自然とレンゲを深く沈めて一口スープを飲んでみた。

 

純すみ系のラーメンや、現在に札幌味噌ラーメンとは異なり濃厚な味わいではない。

しかしながら、どこか懐かしくもありまろやかで優しい口あたり。

 

聞くところによると、味の三平の味噌ラーメンは白味噌をベースにしている為、スープの色も濃くはないのだそう。

 

早速麺をリフトアップ。

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西山製麺のちぢれ麺。このスープに良くマッチしている。

 

味噌ラーメンに合うちぢれ麺を西山製麺と共に開発。味噌にはちぢれ麺という方程式を作ったのもここが発祥。 少し硬めのモチモチ中太ちぢれ麺にスープがよく絡む。

具は、スープと共に炒められたもやしと玉ねぎ、そして挽肉のみ。このシンプルさがかえって良い。

 

初代店主が戦後、誰もが栄養不足だった時代に

「1杯のどんぶりで満足させたい」

という考えのもと、栄養のバランスを考え、調理した野菜を乗せたのが始まりなんだとか。

 

ラーメン1杯はスープ・麺・具が渾然一体となって初めてその1杯が完成するとはよく言ったものだが、味の三平さんでいただく味噌ラーメンは変に気飾るわけでもなく、必要最低限のものをこの1杯に詰めた初代の味や伝統をそのまま継承している味噌ラーメン。

 

最近のこってり味噌ラーメンに食べ慣れていると、味が薄いと感じる人もいるだろうが、勘違いしないで欲しい。最後まで飽きずに食べられるのが本当に美味しいラーメン。味の三平さんの味噌ラーメンは食べれば食べる程に、その深みにどんどんハマっていく。そんな味。

 

 

ラーメンを食べ進めるのを一旦やめ、ライスとシューマイもいただく。

シューマイは卓上のソースをかけて食べたほうが良いとネットにも書いてあるが、僕は1個を醤油、もう1個は卓上にある鉄火味噌をつけて食べた。

プリッとしたモチモチの皮にほどよく詰まった肉肉しい餡がこれまた美味い。

 

ライスと一緒に頬張る。ついでにサービスでいただいたチャーシューも。

噛み切れるほど柔らかい肩ロースに、特製のソースがかかっているがこれは多分甘味噌のソース。少しばかりゆずなどの柑橘系の風味も加えられている。ライスを食すには少し甘すぎる気もしなくはないが、おつまみとしていただくにはちょうど良いのかなと思う。一味を少しかけるとピリリとして美味しい。

 

次はライスを頬張り味噌ラーメンを食べてみる。抜群の組み合わせだ。

例えれば、白飯と味噌汁を食べているような感覚に似ていると思う。

 

気づけばラーメンもライスもシューマイも全て食べ終えていた。

最後まで飽きずに食べられた。

一口目で美味い!と思えるラーメンは色々あるけども、そのほとんどが濃いめの味付けで、最後まで美味しい状態で食べられるラーメンって実はそんなに多くない。というのが僕の持論。

めちゃくちゃ美味い!そうじゃなく、ただただ美味しかった。それが味の三平の味噌ラーメンなんだと思う。

 

味噌ラーメンのルーツに触れて


 

新進気鋭のラーメン屋さんが相次ぎ登場し、札幌味噌ラーメンの形式はどんどんと多様化していく中、新しい味を求める人、更に美味しいラーメンを求める人で溢れている。

 

そんな中でも創業時からの伝統を守り抜き、受け継ぎながら今もこうして変わらない味を提供している味の三平さんの味噌ラーメンを食べて思ったのは、その歴史が1杯に込められているということ。

美味しい味噌ラーメン屋さんはたくさんある。でも、他のラーメン屋さんには出せないものがこの1杯には間違いなくあって、それは誰もマネすることが出来ない唯一無二のもの。

 

俺が味噌ラーメンを作ったんだ!そんな偉ぶりもせず、路面店や人気が多い場所にお店を構えるわけでもない。文具店の4階の隅に構えているにもかかわらず、連日行列を作る理由が必ずある。

 

食べればわかる。さすが味噌ラーメン発祥のお店なんだと。

 

僕個人的に、味の三平さんのラーメンは新しいラーメンを色々食べて、自分の舌が落ち着く場所を求めた時にきっと立ち寄りたくなる場所だなと思った。

 

やはりルーツに触れるというのは大切なことだなと。

 

新ラーメン横丁にある元祖もぐらさんも僕にとってはそんなラーメン屋さんの一つで、色々食べた結果、やっぱりここだよね。って安心感が持てるラーメン。

 

ラーメンの好みは人それぞれ。ただ、味噌ラーメンのルーツとなった味の三平を訪れることで、これまでの味噌ラーメンに対する見解が変わると思う。自分の好きな味噌ラーメン屋さんがあるなら、ルーツを知ることでまた違った楽しみ方ができると思う。

 

嗚呼、美味しい1杯だったな。また札幌に訪れた時には来ようとは思う。

けど僕には行かなきゃいけないお店がたくさんあるからなー、、もぐらさんも行きたいし。

 

札幌はなんて罪深い場所なんだろうか、、美味しいお店がたくさんありすぎる。。

どうしても胃の許容量って決まってるから1日に回れるお店にも限度がある。

 

次行くときは1週間くらい札幌に滞在しようかな。そうすれば好きなお店、行ったことないお店も回れるだろう。

 

この記事書いてたら味噌ラーメンが食べたくなってきた・・・次札幌に行くのいつになるだろうか。